「北杜夫・辻邦生対談
         若き日と文学と」
       中央公論社

 雑誌新潮の特別企画 「辻邦生・北杜夫 パリ東京往復書簡」を読んで、
 久しぶりに読み直した。

 北杜夫を対談にしては、かなり真面目。
 相手が、辻邦生だからか・・・。

 大好きなトーマス・マンと、
 北・辻ふたりの若き日のこと。



 久しぶりに北杜夫を再読しよう!

 


   青果ボックス、届いたもの。
      * アナスタシア
      * トマト
      * 白菜菜
      * 小玉玉ねぎ
      * じゃがいも
      * ブルームきゅうり

 生協のトマトは、市販のものに比べてとにかく甘くて美味しい!
     「切っても 切っても プラナリア」〈新装版〉
         阿形清和 文
         土橋とし子 絵
         岩波書店

 プラナリアって何?
 
 田舎で生まれ育って、川遊びもしたけれど、
 全く初めてお目にかかりました。

 扁形動物門ウズムシ綱ウズムシ目ウズムシ亜目に属する動物の総称だそうです。
 一見ヒルのような形態の動物です。

 子供の頃、こんなの知っていれば、
 当然、切り刻んで遊んだでしょうに・・・
 残念。

 小学生の夏休みの自由研究に、是非お勧め!
    きゅーはくの絵本 2 南蛮屏風
        「じろじろ ぞろぞろ」
            企画・編集 九州国立博物館
            フレーベル館

 「唐船・南蛮船図屏風」の右隻から、
 切り抜いて、
 日本人と南蛮人の出遭いの風景を覗いてみるという趣向。

 当時(桃山時代)の日本人は、
 南蛮人の行列にどのような視線を向けていたのだろうか。
 
    きゅうはくの絵本 1 花鳥文様
      「まいごの ぴーちゃん」
          企画・原案 九州国立博物館
          フレーベル館

 
 小鳥のぴーちゃんが、ある晴れた日色絵皿から飛び出し、お出掛けしました。
 
 水草のあいだで遊ぶ鯉。(五彩盤)
 オシドリ。(インド更紗)
 花いっぱいのジャングル。(刺繍ベッドカバー)
 孔雀。(鎗金経箱)
 
 でも、飛び回っているうちに迷子になってしまいます。

 そして、・・・・。


 上記の他にも、
 蒔絵祭壇
 螺鈿タンス
 青花皿
 バティック腰巻。

 
 草花と鳥獣を組み合わせた、花鳥文様。


 花鳥文様で彩られたアジア各地の工芸品の数々。
 ひとくちに花鳥文様といっても、国(地域)によって、実に個性的です。

 


 



   「ポテトスープが大好きな猫」
        テリー・ファリッシュ 作
        バリー・ルート 絵
        村上春樹 訳
        講談社



 根っからのテキサスっ子のおじいさんと、年取った雌猫のおはなし。
 この猫の好物は、おじいさんの作るポテト・スープ。



 「どうせ何の役にも立たない猫なんだ。
 ねずみ一匹つかまえやしないんだから。」
 は、おじいさんの口癖らしい。
 そこで、気難しいこの猫は、・・・・。


 お互いに、お互いが、いかにかけがえのない存在か気付いて・・・・。



 この作品は、最近(2008年12月)文庫本になったが、
 独特の趣のある絵が素敵なので、
 文庫本サイズでは、どうも・・・。
 やっぱり、26×27cmのサイズの絵本で読む方がイイ。


 


 訳者あとがきで、
 訳者 村上春樹は、自らを「猫が好きなので」と記しているが、
 そういえば確かに、以前読んだアーシュラ・K・ル=グィンの「空飛び猫」のシリーズも、
 村上春樹訳だった。
   きゅーはくの絵本 8
    「海のむこうの ずっとむこう」
      企画・原案 九州国立博物館
      フレーベル館

 
 きゅーはくの絵本とは、
 《博物館の収蔵品をもっと身近に》をコンセプトに、
 《きゅーはく(九州国立博物館)のスタッフが企画編集に携わった、いままでにない博物館発の絵本シリーズ》。
 

 そのシリーズ8冊目が、
 この、
 「海のむこうの ずっとむこう」

 博物館所蔵の
 「朱印船交趾渡航図巻」を、
 絵本にしたもの。

 
 「朱印船交趾渡航図巻」は、
 日本とベトナムの交易の様子を描いた絵巻で、
 九州の商人博多屋新九郎がベトナムへ珍しい品物を求めての旅が描かれている。
 絵の中の人物に、コミックの吹き出しをつかって喋らせる趣向で、 
 江戸時代の絵巻を、身近に楽しめる作品になっている。


 全部で9冊のシリーズとのこと、
 是非他の巻も読んでみたい。

 


    「コンスタンスとミニ」
        ピエール・ル=ガル[ぶん]
        エリック・エリオ[え]
        ふしみみさを[やく]
        講談社

 天邪鬼な女の子 コンスタンス
 と、
 ビックサイズのこねこ ミニの
 おはなし。


 子供たちの目から見れば、
 大人の世界って意外とこんな風なのかも・・・。
 

 ここまで、天邪鬼ならそれはそれで・・・。

 
   本日届いた産直ボックスの内容
      * 長なす
           長さ28cm。ホントに長い茄子です。
      * サラダごぼう
      * ミニかぼちゃ
           直径10cm足らずの、掌サイズのちいさなかぼちゃ。
      * かぶ
      * 小松菜
      * おくら

 
 秋冬の青果ボックスの登録受付が始まった。
 10月末頃から3月迄。
 隔週で、10回届く。

 一応、次回届く物の予告はされているが、
 特に隔週の場合、生育の関係で別の野菜が届く場合も多く、
 それが楽しみのひとつ。
 
 

北杜夫と辻邦生

 北杜夫。
 私の大好きな作家。



 
 雑誌新潮の特別企画 
   「辻邦生・北杜夫 パリ東京往復書簡」

 辻発 北宛 1960年9月19日付
 《文学は自分の「外」にあるものだ。例えば宗吉が「少し大衆的に売れそうにわざとかいた」という風に自分と作品の間に、距離をおけること、作品を「物」として(商品としてという意味ではなく、文学は精神的産物であり、主観の投影であって、「物」として客観的にみることはできないから)考えられること、そこにはじめて詩人(芸術家)形式というものを考える根拠が生まれる。・・・・・・。文字は誰でも書け、考えていることを誰でも書くと思うところに、文学の偏向がはじまる。小説を含めて、文学は「物」を、詩的存在を、つくりあげることだ。そこに必要なのは、お喋りではなく、説明ではなく、事実―美しい細部―なのだ。したがって文学とは、沈黙によってつくられている。》

 辻発 北宛 1960年10月17日付
 《宗吉の文学のよさは、宗吉が独特に感じてくれている人生に対する「魅惑」を僕たち読者に伝えてくれるところにあります。しかもそれを実に独特な装置によって伝えてくれます。》


 《いま辻がそばにいると大変具合よいんだが、・・・》
 《宗吉の手紙がいちばんうれしく、トニオ・クレーゲルの間にはさんでポケットにしまって歩いている。》
 《・・・僕が宗吉を自分の心臓の一番近いところで感じられるのを、どんなに仕合せに思っているか・・・》
 等々

 辻邦生と北杜夫・・・・、
 二人は、こんなにも濃密な時を共有していたのか・・・・。

「自殺する種子」

   「自殺する種子
      アグロバイオ企業が食を支配する」
         安田節子 
         平凡社


 遺伝子組み換えで花の種子の中には、自殺する種子があることは、知っていた。
 が、まさか農作物の種子までも、生命特許という手法で大企業が独占しているとは。


 この本は、自殺する種子のことを端緒にした、
 食に関する警告の書である。

 世界の食糧問題・農政・・・・食の未来・・・ 


 ここまで、大企業(人間)のエゴで、生態系を操作してもいいものなのだろうか。


 本書の中で、特に驚いたことがある。
 WTO(世界貿易機関)の強制力に関してである。

 〈WTOは輸入国に輸入枠を拡大させる強制的ルールを課しながら、
 輸出国には輸出義務はなく、
 いざとなったら輸出規制はWTOへの事前通告だけでできることになっている。〉ということである。

 
 日本は、敗戦後植民地にはならなかったけれど、
 減反政策等農業従事者から見れば、
 とても納得できない農業政策を、
 アメリカに強要されてきた。
 そして、食糧自給率の異様に低い国になってしまった。

 いわゆる、食糧そのものだけでなく、
 食糧生産に必要な、種子・肥料・飼料・種鶏等々挙げていけば限がないほどで、
 輸入品なくして日本は立ち行かなくなってしまっているのが現実である。

 
 武器など必要ない。
 大国の輸出規制だけで、
 日本は崩壊状態に陥るかもしれない。

 

 その昔、鎖国していた時代を考えてみれば、
 日本は殆どの食糧を自給していた。
 
 化学肥料が全盛になる前、
 そして、農業の機械化が今ほどではなかった頃まで、
 田んぼの畦には、大豆を植えた。
 大豆の根の根粒菌は、土に窒素を供給する自然の肥料となった。
 そして、大豆は味噌・醤油・納豆等日本人の食卓に欠かせない食の原料である。



 気象大変動の予兆のある今後、
 日本はどうなってしまうのだろうか。




 


 
 

 

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